こんにちは。
ヤンググリーンズジャパンの野中康生です。
2021年4月29日(木)に「Protecting the Antarctic and Southern Ocean – Youth Voice」ウェビナーに参加してきました。
Antarcticは南極を意味し、普段日本ではなかなか報道されることのない南極の実態について知識を得る貴重な機会でした!
今回のウェビナーの目玉はなんと言っても日本だけでなく、韓国や中国の方も参加されていることです! そもそもの共催が韓国の「市民環境研究会(CIES)」という団体なんですね。
そしてパネリストから話を聞いた後にチームに分かれてプレゼンの内容を中心にディスカッションするという構成になっています。
ウェビナーの内容
今回のウェビナーでは、2人のパネリストからお話を聞く機会を得ました。
南極の実態は現在想像もつかないほど、南極の生物たちは乱獲され、あるいは気候変動の影響で種の大量減少や絶滅の危機にさらされています。人新世は南極も無差別にくらっているわけですね・・・。
最初のパネリストDuncan Currieさんは、法律家であり南極条約(The Antarctic Treaty)について解説をいただきました。2人目のパネリストであるClaire Christianさんは今回の共催組織である「南極・南極海連合(ASOC)」で事務局長を務めている方で、南極海における海洋保護区(MPAs)の創設のために多大な尽力をされている方です。
お二人の話は、南極の知識がほとんど皆無といっていい私にとって本当に新鮮でした。そして南極すら搾取の対象にされているこの経済システムには改めて驚くと同時に大きな憤りを覚えました。
ディカッションの内容
お二人のプレゼンの後にはディスカッションが実施されました。
日本語チームのファシリテーターは今回のウェビナーで開催協力を務めたFoE Japanの代表理事であるヘルテン・ランダル・アランさんでした。
ディスカッションの内容としては、私が提起した、「そもそも日本のメディアが全く南極について報道しないよね。というか環境問題も全く報道しないよね。どうなっているんだ!」が中心でした(と勝手に思っています)。
最後はチームで議論したことの発表がありましたが、他の英語/中国語/韓国語チームは、1チーム2分程度という制約にもかかわらず(笑)、時間を大幅に超過されてチームで話したこと、自分の主張を熱弁されていました。
すごくハイレベルな話をされていたチームもあったみたいで、本当にすごいなと思うと同時にこりゃ日本ダメだわと思ってしまいました(笑)。
ランダルさんの話では今後日本でも、これからの「南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)」について出席するためのチームを結成していくそうです。
南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)ホームページ
ぜひ日本の人々がこうした動きに積極的に関わって欲しいと思うと同時にメディアが動きを随時報道すべきです!
ウェビナー自体は、本当に学びになるものでした。主催や協力の組織の皆様、本当に今回のイベントありがとうございました。そして本日のイベントに参加された多くの若者の皆さんお疲れ様でした!
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