活動報告

学習会

【共同開催】ゲストをお招きしCTFOとドイツのデポジット制を学ぶ勉強会を実施しました!

こんにちは! ヤンググリーンズジャパンです。

本日、6/1(火)に前回に引き続き福岡の高校生団体「CTFO」とデポジット制に関する勉強会を共同開催しました。

CTFOという団体の紹介や前回の勉強会の話は以下のページでしております。ぜひこちらもご覧ください!

【共同開催】CTFOとデポジット制を学ぶ勉強会を実施しました!

今回は特別ゲストとして、名古屋在住でドイツ出身のカトリンさん、グローバルヤンググリーンズで地域コーディネーターを務めるジュンさんをお招きし、合理的で優れたシステムで、かつ実際に容器回収率の高さで成果をあげている「ドイツのデポジット制」について教えていただきました!

目次

なぜデポジット制の普及に取り組むか

改めてなぜ私たちがデポジット制の普及に取り組むかをご紹介させていただきます。私たちはデポジット制の普及を通して「プラスチックゴミの削減」を目指しているからです。デポジット制には以下のようなメリットがあります。

  • 一般的に製造・使用コストが安いと言われるプラスチックだが、廃棄までを含めるとコストが高い
  • 環境に配慮することが負担ではないという認識を高めるため
    • 日本では環境に負担することが負担と見られがち。また企業にはもっと製造者の責任を問う拡大生産者責任を問いたい
  • デポジット制の普及は、社会システムの変革を促し社会全体の変化や取り組みに繋がる
  • 他のデポジット制度を導入するための試金石となる
    • 例:自動車(スウェーデン)、冷蔵庫・エアコン(オーストリア)、廃油(ドイツ)

もちろん我々としてもプラスチックゴミを削減するためにそもそもプラスチックの利用を規制したり、禁止したりするべきだと思いますし、EUなどの欧州諸国などは使い捨てプラスチックの禁止に舵取りを切っていますが、ここまで日本中で普及してしまったプラスチックを明日から禁止するのはあまりにも大きなコストを伴いますし、またプラスチック推進企業や団体からの圧力やロビー活動も相当なものです。

そうしたことを踏まえ、プラスチック規制や禁止の前段階としてまずはデポジット制の普及を目指しています。

タイムスケジュール

さて本題の勉強会の内容ですが、以下のようなタイムスケジュールで実施しました。

1.自己紹介 / Introduce yourself.ヤンググリーンズジャパンの紹介とCTFOの紹介 / Young Greens and CTFO introduce themselves.カトリンとジュンが自己紹介 / カトリンand Jung introduce themselves.

2.以前の勉強会で学んだことを共有 / Sharing what we already studied.

3.ゲストに対する質問(a~e)  / Question to the guests

4.参加者からの質問・コメント / Questions, comments from participants.

5.カトリン・ジュンからの逆質問 / Reverse question from カトリン and  Jung.

6.閉会の言葉 / Closing remarks.

勉強会の内容

勉強会は日本語・英語両方で実施し、まずはヤンググリーンズジャパン、CTFO各団体の紹介、そして本日のゲストの方々に自己紹介していただきました。

次に前回の勉強会で我々がデポジット制、特にドイツのデポジット制について学んだことを簡単に振り返るのに加え、ゲストに私たちが学んだことを共有する意味も込めて実施しました。

学んだ内容は例えば、以下のようなものになります。ちなみに英語でも説明を行ないましたので英語文も追記しておきます。

ドイツのデポジット制について学んだこと / What we have already learned about the German deposit system.

  • ドイツではデポジット制が1989年より政府レベルで取り入れられている。
  • リサイクルすると財布にやさしい デポジットって知ってる?
  • ドイツのデポジット制は、「Pfandシステム」と呼ばれる。
  • デポジットの方法は、デポジットマークのついた容器を近くのスーパーにある回収箱にマークをスキャンして容器を入れる。そうするとレシートが発行されるのでレジに持っていくと返金される。
  • 飲料容器の回収率は94%
  • リターナル容器が推奨されており、ペットボトルでも回収し、30回以上使用されるとのこと。
  • ドイツでは、2022年より「Verpackungsgesetz(包装法)」が施行され、リサイクル要件が拡大する。
  • In Germany, a deposit system has been adopted at the government level since 1989.
  • The German deposit system is called the “Pfand”.
  • The way of Pfand is to scan the logo on the container into a collection box in the supermarket and customers put the container in it. Then a receipt will be issued and they will be taken to the cashier.
  • In Germany, beverage container recovery rate is 94%.
  • Returnable containers are recommended, and PET bottles are also collected and used 30 times or more.
  • In Germany, the “Verpackungsgesetz (Packaging Law)” will be enforced from 2022, and the recycling requirements will be expanded.

ゲストに対する質問 / Question to the guests

勉強会ではゲストに対する質問をあらかじめ用意しておき、質問について答えていただきました! こちらも日本語と英語両方で質問を行いましたので日本語・英語併記して記載しておきます。

a. Pfandの仕組みや利便性を教えてください。How does Pfand work(if you know, additional explanation) and how convenient it is?
b. (もし知っていれば)自動回収機の仕組みや会社の情報をもっと詳しく教えてください。(ex. 「Edeka」) (if you know)Learn more about how automatic collection machines work and company information (ex. “Edeka”)
Getränke-Mehrweg
c. ペットボトルはリユースされるものとリサイクルされるものがあると聞いたが、使われている商品に違いはある?(リユースされているペットボトルはどんな商品に使われている?)
We hear some PET bottles are reused and others are recycled. What ones are reused and what are recycled?
d. 日本では殆どの商品がプラスチック容器に包まれて売られているが、ドイツと日本は違う?
In Japan, most merchandise are wrapped with plastic. How are they in Germany?
e. EUで使い捨てプラスチックを禁止する法案があると聞いているが、どの程度進んでいる?
We hear the EU is going to ban single-use plastic containers. How is the system progressing?

当日使った資料

ジュンさんは当日プレゼン用に資料を作成してきてくださいました! ご協力ありがとうございます!

資料も実際にPfandのロゴが入った飲料容器が乗せられていて分かりやすいです。

 

最後に

本日の勉強会に参加された皆さんです。ご参加ありがとうございました!

 

今後の活動内容

今後は、CTFOのメンバーが住む福岡市長に対してデポジット制導入の要望、あるいはヤンググリーンズジャパンの各メンバーが住む自治体で陳情や請願などを通じてデポジット制の導入を目指していきたいと思います!

今夏頃を目処に新たな行動に打って出る予定です!

デポジット制の署名活動

我々ヤンググリーンズジャパンとCTFOは、デポジット制を普及させるための署名活動を行っています。この署名で我々は日本全国レベルの導入を、CTFOは福岡市への導入を目指しています。ご協力をよろしくお願いします!

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